個人マイナーが家庭用マシンでビットコイン採掘に成功、670万分の1の確率で報酬獲得

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個人マイナーが日本時間5月31日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のブロック採掘に成功し、3.14BTC(時価3,600万円相当)のブロック報酬と手数料を獲得した。

このマイナーが使ったマイニングマシンは12台のCanaan Avalon Nano 3Sと2台のAvalon Mini 3からなる家庭用機器だった。これらを使ってビットコインのブロック番号「951771」の採掘に成功した格好だ。

「ソロ(単独)マイニング」による報酬獲得事例の中には、計算能力をレンタルしたものもあるが、今回の事例は個人が自分で所有する小規模なマイニングセットでブロックを発見したという稀有な事例とみられる。

ハッシュレートは約147TH/sで(テラハッシュ/毎秒)で、参考として、1テラハッシュは毎秒1兆回の計算能力に相当し、企業として採掘するマイニング業界の一般的な測定単位であるエクサハッシュは毎秒100京回に等しい。

今回の約147TH/sは、世界のハッシュレートの約0.000000001%に相当。ブロック発見の確率は約670万分の1だった。

なお、プールデータ上ではブロックの発見者として1台のCanaan Avalon Nano 3S(6.68TH/s)が記載されており、単体での確率は約1億4,900万分の1に相当する。670万分の1という確率は、14台のフリート全体のハッシュレートで計算した数字だ。

Canaan Avalon Nano 3Sは、マイニングマシンメーカーのカナン社が家庭用として約250ドルから300ドル程度で販売している。33~40デシベルと静音設計で、Wi-Fiまたはイーサネットで接続可能、寒い場所では暖房器具としても使用可能だ。

今回のマイナーは、ブロック発見時に報酬全額を受け取りたいソロマイナー向けに設計されたマイニングプール「Braiins Solo」を使用していた。このプラットフォームでは、個々のマイナーがフルノードを立てずにマイニングを独立して行うことができる。

こうしたサービスにより、個人マイナーの参入障壁は低下している。

一方で、この規模の設備で個人マイナーがブロックを掘り当てることは稀であるため、多くのユーザーはマイニングプールを利用している。参加者で分配するため報酬はそれだけ少額になるが、安定的に利益を得られる形だ。

過去12か月間で個人が掘り当てたビットコインのブロックは、およそ20個程度だ。

昨年11月には、今回のマイナーの147TH/sを大幅に下回る、6TH/sの計算能力を持った極めて小規模なマイナーがブロック採掘に成功し、3.146BTCのブロック報酬と手数料を得ている。

また、自前の機器を使わずにハッシュパワーをレンタルした事例では今年2月、「Braiins Solo」で1PH/s(ペタハッシュ/毎秒)を数日間にわたって稼働させた個人マイナーが3.125BTCを獲得した。

ペタハッシュは1秒間に 1,000兆回のハッシュ計算を行う能力だ。テラハッシュの1,000倍に相当する。

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