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バリエーショナル、約79億円調達 RWA市場への流動性供給モデルを本格展開

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デリバティブ取引プロトコルのバリエーショナル(Variational)は20日、ドラゴンフライ(Dragonfly)が主導し、ベイン・キャピタル・クリプト(Bain Capital Crypto)やコインベース・ベンチャーズ(Coinbase Ventures)などが参加するシリーズAで約5,000万ドル(約79億円)の資金調達を完了したと発表した。あわせて、同プロトコルにおける初のRWA(現実資産)市場の提供を開始した。

今回立ち上げたRWA市場では、金・銀・銅・WTI原油の無期限先物取引が可能となる。バリエーショナルは他のRWAプロトコルが採用するオーダーブックをゼロから構築する方式とは異なり、既存のオンチェーン・オフチェーン双方の流動性を集約・ルーティングする独自アーキテクチャを採用している。

この「コールドスタート問題」を解消するアプローチにより、仮想通貨・株式指数・FX(外国為替証拠金取引)など多様な資産へのアクセスを単一アカウントから実現することを目指す。

同社は2025年1月に招待制プライベートベータを開始して以来、取引額累計2000億ドル超・口座数5万件以上・建玉残高7億5000万ドル超を達成し、トレーダーへの報酬還元も700万ドルを超えている。

今回の「フェーズ1」では仮想通貨ネイティブの流動性を活用してクロスマージンエンジンとオンチェーン決済の検証を進め、夏には伝統的金融(TradFi)の流動性を直接接続する「フェーズ2」へ移行し、100以上の新市場追加を計画している。

CEOのルーカス・シューアマン(Lucas Schuermann)氏は「従来型市場が40年かけて積み上げた流動性をゼロから再構築することはできない。ブローカレッジモデルをオンチェーンに持ち込み、流動性を既存の場所から集約する」と述べ、流動性移行を待つ必要がないと強調した。

ドラゴンフライのマネジング・パートナー、ハシーブ・クレシ(Haseeb Qureshi)氏も「競合はインセンティブに多額を費やしながら薄い板と価格変動に苦しんでいる。バリエーショナルのモデルはTradFi(従来型金融)の流動性を直接オンチェーンに接続する」と評価している。

RWAのオンチェーン化は業界全体の課題であり、多くのプロジェクトが断片的な流動性と市場創出コストに悩む。

バリエーショナルはグーグル・メタ・Virtu・IMC・ジェーン・ストリート(Jane Street)出身の経験豊富なチームが開発を担っており、今後はRWA市場の拡充・流動性パートナーシップの拡大・取引APIの提供を2026年のロードマップとして掲げている。

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