オンチェーン分析企業グラスノード(Glassnode)は14日、米国のビットコイン( BTC )現物ETFの資金動向を示すデータをX(旧Twitter)に投稿した。7日移動平均の純流出が1日あたりマイナス8,800万ドル(約139億円)に達し、2月中旬以来最大の流出ペースとなっていることを明らかにした。
同社が特に注目するのは、前回との文脈の違いだ。2月に記録された同規模の流出はビットコイン価格の下落局面で生じたものだったが、今回は価格が8万ドル台を回復した反発局面での流出となっている。グラスノードは「機関投資家は足元の回復を恐怖への反応ではなく、出口として活用している」と指摘した。
グラスノードが同日公開した週次レポート「Week On-Chain」でも、同様の傾向が示された。ビットコインは8万ドルを回復し、ETF資金流入や現物需要、ポジションの改善が確認されているものの、8万6,000ドル付近には大規模な供給圧力が存在しており、過去の強気局面と比べて相場の確信度は低い水準にとどまっているとされる。
2月の流出は価格下落に伴う「恐怖による売り」であったのに対し、今回は価格回復に乗じた「戦略的な利食い・ポジション解消」との見方が強まっている。この行動差は、機関投資家がETFを短期的なリスク管理ツールとして活用している実態を示している。


