オンチェーン分析アカウントのルックオンチェーン(Lookonchain)は8日、予測市場プラットフォームのポリマーケット(Polymarket)において、米・イラン停戦を事前に賭けた4つのウォレットが合計約66万3,000ドル(約1億円)の利益を得ていたと報告した。いずれも停戦発表の直前にポジションを取っており、インサイダー取引の疑いが浮上している。
トランプ大統領は4月7日遅く、イランがホルムズ海峡を再開放することに合意し、2週間の条件付き停戦を発表した。問題の4ウォレットはいずれも、この発表のわずか数時間前に「4月7日までに停戦成立」の「YES」株を購入していた。取引時のオッズはそれぞれ3.9%、10.3%、6.7%、2.9%と極めて低く、市場全体が停戦の可能性を低く見積もっていた中での大胆な賭けだった。
インサイダー取引の疑惑を持たれやすいウォレットの典型的な特徴として、専門家は「以前の取引履歴を持たない新規ウォレット」を挙げている。新規ウォレットで賭けることで、既存アカウントとの関連付けを避けられるためだ。
Lookonchainによれば、今回の4ウォレットはいずれも4月7日に新規作成・入金されており、この停戦関連の賭け以外に一切の取引履歴を持たない。
ポリマーケットは3月に、インサイダー取引への対応として、盗まれた機密情報や違法な情報提供に基づく取引、および結果に影響を与えられる立場の人物による取引を明示的に禁止するルール改訂を実施した。
ただし同プラットフォームはウォレットアドレスの匿名性を基本とするため、ウォレット保有者の特定は依然として困難な状況だ。
ポリマーケットとその競合のカルシ(Kalshi)は、停戦など政府の行動に関する賭けを規制しようとする米国議会の動きを受け、新たな監視ツールの導入を急いでいる。