財務大臣兼金融担当大臣の片山さつき氏が7日、東京・八芳園で開催された「TEAMZ SUMMIT 2026」に登壇し、ブロックチェーンとAIを活用した金融インフラ整備に向けた日本の取り組みを紹介した。
片山氏はブロックチェーンを「取引の記録と信頼を支える技術」、AIを「データを分析し判断する技術」とそれぞれ位置づけ、「金融の頭脳と台帳の両方が進化している時代にある」と述べた。ブロックチェーンは「もはや実験段階の技術ではなく、金融インフラの新しい選択肢として現実味を帯びてきている」と強調した。
日本国内の動向として、2025年10月に国内初の円建てステーブルコインが発行されたこと、3大メガバンクがステーブルコインの共同発行に向けた実証実験を進めていることなどを紹介。さらに、金融庁が2025年11月に立ち上げた「決済高度化プロジェクト(PIP)」では、2026年2月に証券決済の高度化に関するプロジェクトへの支援を決定したと説明した。
同プロジェクトは、証券の権利移転をブロックチェーン上で管理し、ステーブルコインなどを活用して有価証券の権利移転と売買代金の支払いを連動させることを検証するもの。また貿易金融への応用として、貨物の輸送・通関状況のブロックチェーン管理とステーブルコインによる代金決済を組み合わせ、「貿易取引の業務プロセス全体の効率化・高度化につながる」とした。
AIの金融業界への活用については、内部事務の効率化から顧客向けサービスの高度化へと広がっていると指摘。金融庁が同年3月に公表したAIディスカッションペーパー(改訂版)を紹介しながら、「AIは活用を考える検討フェーズから、業務プロセスや顧客サービスへの折り込みを具体的に進める実践フェーズに移りつつある」と述べ、健全なAI活用の実践を引き続き後押しするとした。
TEAMZ SUMMIT 2026は、Web3とAIをテーマとした国際カンファレンス。4月7〜8日に東京・八芳園で開催され、国内外から1万人規模の参加者が見込まれている。今回は8回目の開催で、メインステージのほかXRP Tokyo 2026(4月7日)、WayToAGI(4月8日)などの併催イベントも実施される。