ビットコイン( BTC )マイニング企業ビットディア・テクノロジーズ・グループは30日、子会社のタイダル・データセンター(TDC)が、ノルウェーのデータセンター・インストレーションズ(DCI)と、AI(人工知能)向けの施設建設で契約したと発表した。
データセンター・インストレーションズが、TDCの施設を主にエヌビディアの次世代AIプラットフォーム「ヴェラ・ルービン」のコロケーション(稼働のためのインフラ提供)を目的としたAIデータセンターへと開発・転換する計画だ。
完成後、この施設は稼働中AIデータセンターとして、ノルウェーで最大となり、設備容量においても欧州最大級になると見込まれる。総電力容量180メガワットに達する見通しで、2026年12月の完成を予定している。
TDCのハーコン・ブリニ会長兼共同創業者は、次のようにコメントした。
また、データセンター・インストレーションズのビョルン・アルヴェ・オルセン共同創業者も「プロジェクトの規模と実行方法により、コストや進捗管理について予測が行いやすく、綿密にコントロールできるようになる」と述べた。
データセンター・インストレーションズは、データセンターのインフラに特化した専門請負業者。2025年以来、スウェーデンの空調、電気、インフラ企業Sparc Groupに属している。
ビットディアは、AI事業に本格的に乗り出しているところだ。先月には、データセンター拡張に充てるため、保有していたビットコイン合計約1,132.9BTCをすべて売却した。
この際、同社会長兼CEOのジハン・ウー氏は「現在の保有量がゼロであることは、将来も同様であることを意味しない」とコメントしており、今後ビットコインをまた保有する可能性も残した。
また、仮想通貨事業も継続しており、今月には様々なアルトコインを採掘できる自社開発の最新マイニングマシン「SEALMINER DL1 Air」を発表している。
ライトコイン(LTC)、ドージコイン(DOGE)、ペペコイン(PEPE)その他の銘柄に対応するマシンであり、今後も、「世界中のマイナーに高品質で信頼性の高い製品とサービスを提供していく」と述べた。
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競合他社では、コア・サイエンティフィックも、状況が許す限りで、現在仮想通貨マイニングに使用している施設を、AI・HPC(高性能コンピューティング)のコロケーション事業に転用する方針だとしている。
23日には、JPモルガン・チェース銀行から5億ドルの追加融資枠を確保したと発表。モルガン・スタンレーからの5億ドルと合わせ、借入期間が364日の融資枠は総額10億ドル(約1,600億円)になった。
この資金は、AIデータセンターへの移行に活用する予定である。機器購入、不動産取得、追加エネルギー(電力)調達契約の締結などの費用に充てるとしている。
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