2.2億人以上の顧客を抱える仮想通貨ウォレット大手のTrust Walletは26日、AIエージェントがオンチェーン取引を直接実行可能にするインフラストラクチャー「Trust Wallet Agent Kit(TWAK)」を正式にリリースした。
TWAKはCLI(コマンドラインインターフェース)およびMCP(Model Context Protocol)を通じて提供され、開発者は15分以内にビットコインやイーサリアムを含む25以上のブロックチェーン上で動作するAIエージェントを構築できるという。
従来のAIチャットボットが情報の要約や分析に留まっていたのに対し、Trust WalletはTWAKによってスワップ、送金、積立投資、指値注文といった実際のアクションをAIが代行する「実行レイヤー」への転換を図っている。
本ツールは、ルールに基づきAIが自律的に取引を行う「エージェントウォレットモード」と、AIの提案をユーザーが承認する「WalletConnectモード」の2種類を備え、利便性と資産の自己管理を両立させている。
仮想通貨業界ではAIによる自動化の実験が相次いでおり、Trust Walletによる本ツールの提供は、DeFi(分散型金融)における複雑な操作をAIが担う「インターフェースの抽象化」を加速させる動きの一環となる。
今後数週間でポートフォリオのリバランスやオン・オフランプ機能の追加が予定されており、年内にはユーザーが他の開発者の戦略を購入・活用できる「エージェント・マーケットプレイス」の開設も計画されている。
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