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モルガン・スタンレーのビットコインETF、上場通知を取得 機関マネー流入に現実味

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モルガン・スタンレーが申請中の現物ビットコインETF「モルガン・スタンレー・ビットコイン・トラスト(MSBT)」が、NYSE Arcaから公式上場通知を取得した。ブルームバーグのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏が25日にX(旧ツイッター)で明らかにしたもので、「NYSE Arcaからの公式上場通知は通常、上場が目前であることを意味する」と指摘した。

モルガン・スタンレーは3月19日、SECへS-1登録届出書の第2次修正を提出し、ティッカー「MSBT」でのNYSE Arca上場方針を確定させた。

ファンドの初期設定は5万株・初期調達額約100万ドルを予定し、カストディアンはコインベース・カストディ・トラスト・カンパニー(BTC保管)、BNYメロン(現金管理・ファンド管理)、フィデリティの3社体制となっている。

市場への波及効果は規模の面で際立つ。モルガン・スタンレーは運用資産約5.5兆ドル(約825兆円)・1万5,000人超のファイナンシャルアドバイザーを擁しており、顧客基盤の2%相当が流入した場合だけで約1,600億ドルの資金がビットコイン市場に流れ込む試算も出ている。これはブラックロックのIBITの現在の運用資産をほぼ3倍にする規模だ。モルガン・スタンレーが自社ブランドのETFを持つことで、アドバイザーが顧客に対してゼロ摩擦でビットコイン投資を提案できる環境が整う。

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モルガン・スタンレーはもともと2024年8月から自社アドバイザーに対し、他社製の現物ビットコインETFの推奨を許可し、ブラックロックやフィデリティなどの製品販売に注力してきた。2026年初頭には1万5,000人超のアドバイザーが能動的な提案を許可される段階に至っており、自社ETF発行により他社に支払っていた運用報酬を内製化する経営上の動機も背景にある。

SECは2025年9月にコモディティ型トラスト株式の上場基準を包括的に承認しており、現物ビットコインETFの審査経路が簡略化されていることも追い風だ。

モルガン・スタンレーのデジタル資産戦略責任者、エイミー・オールデンバーグ氏は3月24日のデジタル・アセット・サミットで「金融インフラ全体の近代化に向けた長年の取り組みの結果であり、乗り遅れ恐怖(FOMO)から動いているわけではない」と強調した。

MSBTが上場すれば、現物ビットコインETFを直接発行する米大手銀行としては初の事例となり、ブラックロック・フィデリティ・インベスコ・バンエックといった資産運用会社中心だった市場構造に変化をもたらすだろう。

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