米ブルームバーグは12日、クリア・ストリートやマレックス・グループをはじめとする米プライムブローカー各社が、予測市場プラットフォーム「Kalshi(カルシー)」への取引アクセス提供を急いでいると報じた。
ヘッジファンド向けブローカーのクリア・ストリートは、今月下旬にも最初の取引清算を開始する予定であり、ロンドンを拠点とするマレックスも今後数カ月以内に提供を開始する計画を明らかにしている。
予測市場はこれまで個人投資家の娯楽として急成長してきたが、現在は大手機関投資家がポートフォリオのヘッジ手段や、政治・経済事象の発生確率を算出する「代替データ」の供給源として高い関心を示している。
一方で、予測市場の法的枠組みは依然として不透明な「グレーゾーン」にあり、特に米国では商品先物取引委員会(CFTC)や州規制当局が、選挙関連市場などが賭博行為に該当する可能性を巡り対立を続けている。
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クリア・ストリートのエド・ティリー最高経営責任者は、インサイダー取引への脆弱性や訴訟リスクに警戒感を示しつつも、規制された透明性の高い市場インフラとして予測市場を活用するウォール街の動きが加速している。
大手銀行は流動性や法的解釈を懸念し依然として慎重な姿勢を崩していないが、ブローカーによるインフラ整備が先行することで、予測市場が標準的な金融商品としてウォール街へ浸透するかが今後の焦点となる。
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