Web3インフラの耐量子化を推進するTectonicは現地時間19日、コロラド州デンバーのETHDenver 2026において、業界のセキュリティ基盤を再定義する「Quantum Summit」を開催する予定だ。
同サミットは、開発者や機関投資家、ビルダーが「耐量子(Quantum-ready)」の定義について合意形成を行う場である。ブロックチェーン、カストディ、プライバシー、トークン化資産の4領域における実務的な対応策が議論される。
主催側は、耐量子計算機暗号(PQC)への対応が、2026年を境にこれまでの「研究段階」から企業やプロジェクトの「本番予算(プロダクション予算)」へと移行すると予測している。脅威が現実味を帯びる中、実需に基づく投資が本格化しつつある。
議論の中心は、既存の仮想通貨インフラをいかに安全に移行させるかという具体的プロセスとなる。理論だけでなく、カストディ事業者や機関投資家が次に取るべきステップを整合させる、極めて実務的なアジェンダが組まれている。
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こうした動きは、Web3が投機的フェーズを脱し、社会インフラとしての信頼性を構築する上で不可欠なプロセスとなる。サミットを機に、官民を挙げた次世代暗号技術の標準化への動きが加速することが期待されている。
今後はサミットでの合意などを受け、主要プロトコルが具体的な実装フェーズへと進む予定である。2026年を通じて、ブロックチェーンの根幹を支えるセキュリティ投資が大幅に拡大し、耐量子化が業界の「新標準」となる流れが鮮明になるだろう。
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