コインチェック株式会社は16日、法人および機関投資家向けサービス「Coincheck Prime」において、東証グロース市場上場の株式会社TORICOとイーサリアム( ETH )の取引・保管・運用に関する連携を開始した。
TORICOが掲げる「日本No.1イーサリアム運用会社」への事業戦略を、国内最大級のインフラを通じて支援する。
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今回の連携では、コインチェックのグループ会社でカナダを拠点とする暗号資産運用大手3iQ Digital Holdings(3iQ社)の知見を活用する。TORICOは、ETHを単に長期保有するだけでなく、ステーキングや運用手法を組み合わせることで収益を生み出す「稼ぐトレジャリー(PER型金融モデル)」の確立を目指しており、3iQ社との連携はその中核を担う。
TORICOの戦略は、暗号資産を貸借対照表上の「貯蓄」から「稼ぐ事業用資産」へと進化させるものだ。コインチェックは、ブロックチェーン・インフラ企業のNext Finance Techとも連携を図り、ノードオペレーターとしての強みを活かした高度なステーキング環境を提供することで、TORICOの継続的なインカムゲイン創出をバックアップする。
背景として、TORICOは先週12日にSBI VCトレードともイーサリアム運用での連携を発表したばかりだ。国内大手の取引所2社と相次いで提携することで、取引の流動性確保や保管リスクの分散を図りつつ、目標とする6,000 ETH(時価約20億円規模)の大量保有・運用体制を盤石なものにする狙いがある。
TORICOはすでに専門子会社「TORICO Ethereum」を設立し、専門性の高いガバナンス体制を構築している。コインチェックとの提携により、上場企業によるデジタルアセット活用は、単なる投機的な保有から、透明性の高い「企業財務の運用手段」としてのステージへ移行しつつあるといえる。
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