資産運用大手ヴァンエック(VanEck)のデジタル資産研究部門責任者のマシュー・シーゲル氏は12日、米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOによる自社株売却の履歴を公開した。
公開されたデータによると、アームストロング氏は2025年4月から2026年1月までの約9カ月間で、コインベースの株式を158.5万株売却している。なお、企業のCEOらによる自社株売却は珍しいことではない。
以下の画像が、シーゲル氏が公開したデータ。一日に最も多く売却したのが2025年6月25日で、この日は33万6,265株売却したことが示されている。この日のコインベース株の終値は355.37ドルだった(2026年2月12日の終値は141.09ドル)。
アームストロング氏を巡っては、ブルームバーグが11日、同氏が世界の富豪トップ500人から外れたと報道。仮想通貨相場が下落する中、同氏の資産は昨年7月の約177億ドル(約2.7兆円)から100億ドル(約1.5兆円)以上減少したという。
同氏の資産は現在もコインベースの株式が多く占めている模様。同社は12日に2025年4Q(10月から12月)の決算発表を行なっており、仮想通貨の冬が業績を直撃した様子が明らかになっている。
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なお、保有資産の大部分がコインベース株であることは、先月7日にアームストロング氏もXで公表していた。この時点でもコインベースの株価に非常に強気だと述べている。この投稿は、ある投稿へのコメントであり、元の投稿が削除されているが、自社株売却の理由は主に資産の多様化であると説明したとみられる。
企業のCEOや幹部などが自社株を売却する事例は多く、アームストロング氏に限ったことではない。これまでも、主に株価の上昇局面で、米メタのマーク・ザッカーバーグCEOやグーグルの親会社アルファベットのスンダー・ピチャイCEOらが自社株を売却したことが伝えられている。
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