暗号資産(仮想通貨)投資企業CoinShares(コインシェアーズ)でリサーチ部門のトップを務めるジェームズ・バターフィル氏は9日、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは、約1.9億ドル(約291億円)の純流出だったと報告した。
バターフィル氏は、資金の流出が明らかに減速したと述べ、過去の事例から判断すれば投資家のセンチメント(心理)の転換点になる可能性があると指摘。そして、投資商品の相場が底入れした可能性があるとの見方を示した。
以下のグラフが、デジタル資産投資商品全体における週ごとの資金フローの推移。これまでは約17億ドル(約2,648億円)の純流出が2週続いていた。
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今回バターフィル氏は、デジタル資産投資への資金の流れは一般的に、原資産である仮想通貨の価格に連動する傾向にあると説明。そして、資金の純流出ペースの変化はこれまで有益なシグナルを提供してきたと述べ、先週の純流出は、投資家のセンチメントや市況の変化を示している可能性があるとした。
また、仮想通貨相場の調整で、デジタル資産投資全体の運用資産額(AUM)が約1,298億ドル(約20兆円)に減少したことも報告。これは、米トランプ関税発表の影響を受けた2025年3月以来の低水準にあると述べている。
他にも、先週におけるデジタル資産のETPの取引高が過去最高額を更新したことも報告。ビットコイン( BTC )価格が最高値を更新した2025年10月の最高額を超えたと説明した。
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今回バターフィル氏は、デジタル資産投資を原資産ごとや国別に見ると、資金の分散が明確になっていると指摘。以下の表の通り、主にビットコインの投資商品から資金が純流出する一方で、 XRP が年初来の資金流入額で最も成功している資産の地位を維持し、イーサリアム( ETH )とソラナ( SOL )とともに純流入を主導したと述べている。
また、資金フローを国別に見たデータは以下の表の通り。米国などで資金が純流出する一方で、ドイツやスイス、カナダ、ブラジルなどでは純流入した。