英金融大手スタンダードチャータードは2月4日、仮想通貨ソラナ( SOL )の2026年末の価格目標を310ドルから250ドルに引き下げた一方、長期予測を引き上げた。ディクリプトなど複数メディアが報じた。
同行のグローバルデジタル資産リサーチ責任者ジェフリー・ケンドリック氏は、ソラナが「ミームコインからマイクロペイメント(少額決済)へ」と進化しており、次の主要ユースケースが本格化するには時間がかかると指摘した。
新たな予測では、ソラナは2027年末に400ドル(従来予測は350ドル)、2028年末に700ドル(同475ドル)、2029年末に1,200ドル(同500ドル)、2030年末には2,000ドルに達するとしている。2030年末の予測は今回初めて公表されたものだ。
ソラナは現在100ドルで取引されており、過去1週間で18%下落、年初来では48%以上の下落となっている。昨年1月にトランプ大統領の公式ミームコイン「TRUMP」がソラナ上でローンチされた際に記録した過去最高値293ドルから大幅に下落してきている。
スタンダードチャータードは、ソラナの分散型取引所(DEX)での取引の内容が変化していると分析した。
2025年5月に同行がソラナのカバレッジを開始した時点では、DEXでの活動はミームコイン取引が中心だったが、2025年を通じてミームコイン取引がピークを迎えた後、ソラナ・ステーブルコインペアへの移行が進んでいるという。
トークンターミナルのデータによると、ソラナの2025年「GDP」(オンチェーンアプリに支払われた手数料)の47%はミームコイン取引が中心のDEXから生まれたが、その割合はトランプコインのローンチ時をピークに減少している。
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ケンドリック氏は、ソラナの超低コストで高速かつ信頼性の高い取引モデルが、大量かつ低コストの取引を必要とする分野、特にAI駆動プロトコル「x402」のようなマイクロペイメントで優位性を持つと述べた。
ソラナ上のステーブルコインはイーサリアム上のステーブルコインよりも2〜3倍速く回転しており、異なるユースケースが浮上していると指摘。ソラナの平均ガス代は0.0007ドルで、ベースの0.015ドルと比較して大幅に低く、従来の金融システムや他のブロックチェーンでは採算が取れない小額取引を処理できるという。
同氏はディクリプトに対し、マイクロペイメントがソラナの次の主要ユースケースになることを確認する上で、「ソラナ上のステーブルコイン送金量」と「ソラナ上のステーブルコインの流通速度」の2つの指標を注視していると述べた。また、「今回の仮想通貨全体の下落は買いの機会だ」とし、市場のストレスが質の高いプロトコルと投機的なプロジェクトを分離し始めていると指摘した。
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