暗号資産(仮想通貨)投資企業CoinSharesでリサーチ部門のトップを務めるジェームズ・バターフィル氏は26日、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは、約17.3億ドル(約2,665億円)の純流出だったと報告した。
バターフィル氏は資金が流出した要因について、27日と28日にFOMCの会合を控える米連邦準備理事会(FRB)による利下げに対する期待の後退、仮想通貨相場の勢いの減退、法定通貨の価値下落に備える取引(ディベースメント取引)の対象にデジタル資産が含まれていないとみられることへの失望感がある可能性が高いと分析している。
以下のグラフが、デジタル資産投資商品全体における週ごとの資金フローの推移。今回の純流出は2025年11月中旬以降で最大規模だという。
また、今回の資金流出を主導しているのは、以下の表の通り、国別に見ると米国であるとバターフィル氏は指摘。一方で、スイスとドイツ、カナダでは、弱気相場を買い場と捉える動きが見られたと述べ、資金が純流入したと報告した。
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デジタル資産投資商品への資金フローを原資産別に見たデータは以下の表の通り。バターフィル氏は、今回の資金流出はビットコイン( BTC )とイーサリアム( ETH )の投資商品が主導したと述べている。
約10.9億ドル(約1,679億円)が純流出したビットコインの投資商品については、バターフィル氏は2025年11月中旬以来最大規模の純流出だったと説明した。
そして、ビットコインをショート(売り注文)する投資商品には多くはないが資金が純流入しており、先週の状況は、トランプショックで市場が急落した2025年10月10日からセンチメント(市場の心理)が改善していないことを示唆しているとの見方を示している。
また、センチメントの悪化が広がってイーサリアムや XRP などの投資商品からも資金が純流出する一方で、ソラナ( SOL )などの投資商品では資金が純流入したことも指摘した。
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