著名投資家キャシー・ウッド氏率いる米ヘッジファンド大手ARK Invest(アーク・インベスト)は21日、「Big Ideas 2026」と題する市場予測レポートを発表した。
ビットコイン( BTC )の時価総額は2030年までに最大16兆ドルに達すると予想している。現在の1.9兆ドルから大幅な成長を見込んでいることになる。
アーク・インベストは米国のETF(上場投資信託)と上場企業がビットコイン総供給量の12%を保有していると指摘。ビットコインのリスク調整後リターン(シャープレシオ)は、2025年の大半において、他のほとんどの主要な暗号資産(仮想通貨)や指数を上回ったと述べる。
安全資産としての役割が拡大するにつれ、ビットコインのボラティリティは低下しており、5年、3年、1年、3か月の各期間で測定すると、いずれも2025年のビットコインの価格ピークからの下落率は歴史的に見て小さかったとも続けた。
アーク・インベストは、仮想通貨市場の時価総額についても予想している。
スマートコントラクトのネットワークと、パブリックブロックチェーン上で価値の保存、交換手段、計算単位として機能する仮想通貨の市場は、年間約61%の割合で成長し、2030年には28兆ドルに達し得るとした。
さらに、ビットコインが市場の70%を占め、残りはイーサリアム( ETH )やソラナ( SOL )などのスマートコントラクトネットワークが支配的になる可能性があるとも予測している。ビットコインは今後5年間、年平均成長率(CAGR)約63%で成長するとの見解も示した。
アーク・インベストのキャシー・ウッドCEOは昨年11月、強気シナリオにおける2030年時点のビットコイン価格を120万ドルに引き下げた。従来の150万ドルから30万ドル割り引いた格好だ。
背景としては、特に新興国市場で決済・貯蓄手段としてステーブルコインが想定以上に浸透しておりビットコインの役割を一部奪っていることを挙げている。
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アーク・インベストは、スマートコントラクトネットワークの時価総額は、2030年までに年率54%で成長し約6兆ドルに達する可能性があるとも述べた。前提としては、平均テイクレート(手数料として受け取る割合)0.75%で収益を生み出すことを挙げている。
また、2つから3つのレイヤー1スマートコントラクト・プラットフォームが市場の大部分を占める見込みだが、特に価値保存手段と準備資産としての特性によって資産を獲得するだろうと意見した。
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トークン化資産については、2030年までに11兆ドルまで増加し、全金融資産の約1.38%を占める可能性があると予想している。
現在、トークン化資産の大部分は米国債関連商品だが、今後5年間で、銀行預金や世界の上場株式が、現在よりも多くオンチェーン上で取引される可能性が高いと続けた。
規制を明確化する「ジーニアス法」により、ステーブルコインの取引量は過去最高を記録していると指摘。調整済みステーブルコイン取引量の過去30日間平均は、2025年12月時点で3.5兆ドル。これは、Visa、PayPalなどの送金量も凌駕している。
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