暗号資産(仮想通貨)チェーンリンク( LINK )の現物ETF(上場投資信託)は3日に取引を開始し、初日に4,100万ドル(約64億円)の資金流入と1,300万ドル(約20億円)の取引高を記録した。
ソラナ( SOL )現物ETFの初日流入額820万ドルを上回ったものの、XRPの初日流入額2億4,300万ドルには及ばなかった。
これは、今年上場されたETFの中でも好調な部類に入り、少なくとも一部の投資家にとっては、規制対象となっているETFが、依然として高リスクの仮想通貨への投資手段として好まれていることを示唆している。
ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は「流動性の低い商品でもETFのパッケージで注目を集めることができることを示している」とコメントした。
今回上場したのは、グレースケールによる「グレースケール・チェーンリンク・トラストETF」であり、既存の投資信託「グレースケール・チェーンリンク・トラスト」からETFに転換したものとなる。
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米国のソラナ( SOL )現物ETFは3日、1日あたりこれまでで最大の流出を記録した。
SoSoValueのデータによると、3,219万ドル(約50億円)が流出しており、10月28日の取引開始以来3回目で、最大の流出となった。なお、累計総純流入は、6.2億ドル(約960億円)に達している。
この流出は、すべて21SharesのTSOLからのものだ。TSOLから4,179万ドルが流出しETFへの流入によって相殺された形である。同日には、フランクリン・テンプルトンのソラナ現物ETF(SOEZ)が取引を開始しており、競合が増えた。
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仮想通貨決済企業B2BINPAYのヴィタリー・シュトゥルキン氏は、流出の背景について、3週間にわたって続いた資金流入と11月の急激な市場下落の後、ポジションがリセットされた可能性が高いと指摘している。
シュトゥルキン氏は、ミームコイン相場のピーク以降、オンチェーン活動は低下しており、アクティブアドレス数は数か月ぶりの低水準に落ち込んだとも続けた。
一方で、取引所でのソラナ供給量は減少し、ステーキング利回りも安定しており、これは売り抜けの兆しではなく、長期的な確信(ホールド意志の強さ)であるとの見解を示している。
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