アーサーヘイズが今夏以降の「アルトシーズン」再来の見通し 年末までにビットコイン2.5倍予想も
経済誌Fortuneのインタビューに応じたアーサー・ヘイズ氏が強気相場を予測した。
直近底値を的中させたヘイズ氏は「ビットコインは今年末までに約25万ドル(約3,750万円)に達する」との従来の強気予想を改めて示した。また長期的には「トランプ大統領の任期が終わる2028年末までに、現在の10倍相当の水準である約100万ドル(約1億5000万円)を見込める」とも主張した。
短期的には「今夏か第3四半期初めには、1BTC=15〜20万ドルに到達するのではないか」と予測。これまでの相場サイクルから、その後「アルトコインへの資金シフトが始まる」との見方を示し、数多くのアルトコインが高騰するアルトシーズン再来にも言及した。
ヘイズ氏は米国財務省の借入戦略について、財務一般会計残高を7,500億ドルから4,500億ドルに減少させ、債務上限を回避するための手法を駆使していると指摘。「米国の財政赤字はますます拡大している」と警告した。
この状況がビットコインにとって追い風になると分析。「政府が借金を続け、ベッセント財務長官が手頃な利率で資金調達するために必要な施策を進めるにつれ、ビットコインは大幅上昇を続ける」と述べた。
トランプ政権の仮想通貨関連政策については「(公約通り)プラスになることをするだろう」としながらも、「トランプ氏は米国の大統領であり、政権も金融・経済で優先して注力すべき問題は山積みだ。辛抱強く待つ必要がある」と現実的な見方を示した。
自身のポートフォリオについては、約20%を金(ゴールド)に配分していることを明かした。
「金価格は今後さらに上昇する可能性がある」と述べ、「ドル安を誘導するため、米国が金の保有量と価値を大幅に引き上げる」と予測。最終的に「金価格は1万〜2万ドルに達する可能性がある」との大胆な見解を示した。
イーサリアムに関しても注目すべき見解を示した。「嫌われているからこそパフォーマンス見通しが良い」と語り、現在の逆張り投資の好機を強調した。
「イーサリアムは依然として最大のTVL(ロックされた総価値)、最多の開発者数、最も安全なPoS(プルーフ・オブ・ステーク)型ブロックチェーンを併せ持つ。今後18〜24ヶ月の強気相場では、イーサリアムがソラナを上回るパフォーマンスを発揮する可能性が高い」と分析した。
ただし、過去のブルマーケットとは異なる展開も予想。「2017年や2021年のようにあらゆる草コインが無差別に高騰するようなアルトシーズンは再現されない」と主張。「流動性が低く、実質的なユースケースや収益がなく、最高値から95%下落したような古いアルトコインが次のサイクルで完全復活する根拠はない」と冷静な見方を示した。
なお、アーサー・ヘイズ氏は、今夏に日本の大型カンファレンス「WebX 2025」にスピーカーとして登壇する予定がある。
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