CMEグループ、XRPの先物取引を本日より提供開始へ その影響は
米国最大のデリバティブ取引所を運営するCMEグループは19日、暗号資産(仮想通貨) XRP の先物取引を提供開始する。
これによりXRPは規制対象デリバティブの領域に参入し、機関投資家に新たなエクスポージャー(価格変動にさらされること)とヘッジ戦略の手段を提供。XRPの流動性やパフォーマンスの向上につながることを期待する向きもある。
投資家は、XRPを実際に保有することなく、その将来価格を取引することが可能だ。取引終了時に価格差を現金で決済することになる。
CMEは、XRPの小口サイズ契約(2,500XRP)と機関投資家に適した大口サイズ契約(50,000XRP)の両方を取り扱う。いずれも、「CME CF XRP-ドル参照レート(CME CF XRP-Dollar Reference Rate)」に基づいて現金決済する。
リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは今回の動きについて、「XRP市場の継続的な成長における重要なステップ」だとコメントしていた。
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今後のXRPのパフォーマンスに関しては、リップル社とSEC(米証券取引委員会)の和解も注目されているところだ。
米連邦地裁のトーレス判事は16日、両者による和解申請を「手続き上不適切」として却下している。
リップル社の最高法務責任者スチュアート・アルデロティ氏はこれを受けて、却下は手続き上の問題に関するものであり、「リップル社とSECは本件の解決で全面的に合意している」とコメントした。
仮想通貨に詳しいジョン・ディートン弁護士は、今回のトーレス判事の方針について見解を示している。
ディートン氏によると、トーレス判事はSECが過去5年間にわたって、膨大な時間とリソースを投じてこの訴訟を進めてきたが、和解によって「その5年間が無駄だった」と認めるような行動を取っていると見ている。
このためトーレス判事は、SECとリップル社が、和解案にあるような差し止め命令の解除や罰金減額が「公衆やXRP機関投資家の利益になる」という説得力のある主張をする必要があるとしている格好だ。
ジャーナリストのエレノア・テレット氏はこうしたディートン氏の分析をXで紹介し、SECとリップル社がこうした方向性で必要な作業を完了した後に、トーレス判事が態度を軟化させるのかどうかが今後注目されると意見した。
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